VoyagerGuitarsのアコースティックギター製作考

アコースティックギター製作、ヴォイシング・タップチューニングその他いろいろ~ヴォイジャーギターズ~

アコースティックギター裏板のブレイシングパターンいろいろ

表板が音色の基本的な部分を作るのに対し、サイドバックは色付けとして役割を持ちます。D-18とD-28を弾き比べればわかるように「色付け」とはいってもギターの音色を大きく左右します。使用する木材の密度、硬さ、弾性はもちろん厚みやブレイシングパターンなど表板と同じようにその要素はとても多く、複雑です。

最近ではいろいろなブレイシングパターンが試されていますので代表的なものをFEA解析してみました。

モデルにしたのはVJ-45タイプで材はローズウッドの設定です。
※あくまでも参考程度に考えてください

・4 Ladder 一般的なラダーブレイシング

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3 Ladder クラシックギターなどでよくみられる3本のラダーブレイシング

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Ribcage ラダー4本に宙に浮いた縦ブレイシングを追加したタイプ

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Lattice 格子状に組まれたラティスブレイシング

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2 Ladder with X  ラダー2本とXを組み合わせたブレイシング

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No brace 最後にブレイシングがまったく無い状態

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各パターンの周波数一覧と比較グラフ

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