VoyagerGuitarsのアコースティックギター製作考

アコースティックギター製作、ヴォイシング・タップチューニングその他いろいろ~ヴォイジャーギターズ~

D-18タイプ・アコースティックギター製作その1~設計図公開、コンセプト説明~

先日のハンドギタークラフトギターフェスで「ブログ見ています」という方が思いのほかたくさんいらしてうれしい限りです。久しぶりの新企画です。

D-18タイプの製作を通して、製作手法、考え方、具体的な寸法などをシェアしたい思います。正直、あまりにも定番なのでVoyagerGuitarsとしてはほとんど作らないモデルですがギター製作に興味のある方、ギタークラフトの学生さんにも参考になるようドレッドノートタイプを題材にしました。

まず実際に使用している設計図を公開します。図面製作にはフリーの2次元CADソフトを利用しています。先にお断りしておくと自分用に何度か書き直しているので決して綺麗な図面ではありません、治具やテンプレートを使用している部分はそちらを優先していますのでネックヒールやブリッジなど適当に書いてあるところもあります。この図面をもとにギターを製作した場合の不具合等については責任は持ちません。有償無償を問わず他サイトへの転載や再配布は禁止とします。板厚などは今後の記事内で補足したいと思います。

下記リンクよりダウンロードできます。
VoyagerGuitars Trad-D 設計図 pdfファイル
VoyagerGuitars Trad-D 設計図 dxfファイル

特定の年代のあるギターの寸法を完全にコピーしたものではなく、オリジナルらしさを残しつつソモギに代表される現代的なギター製作の視点を取り入れて音色や耐久性を向上させるように設計しています。

例えばフォワードシフテッドXブレーシングを基本にしていますがXブレーシングの幅は通常の8mm(5/16インチ)から0.5mm細くしています。過去記事でも触れましたが強度を保ちつつ軽量化するためには幅が細く背の高いブレーシングのほうが有利です。しかしやりすぎてしまうと「らしさ」が軽減してしまうのでこの値にしています。

次回から実際の製作に沿って細かい寸法など公開して行きます。