2016-01-01から1年間の記事一覧
クラドニパターンとは振動する平面に粉状のものを撒いて振動している部分と節の部分を可視化する方法です。 Resonance Experiment! (Full Version - With Tones)(※音量注意) ギターの表板、裏板でも同じことができます。実験中の動画です。 今回はこのクラド…
ヴォイジャーギターズの特徴の一つにもなっている自作のアコースティックギター用ピックガードですが、ギターフェス等で同業者やギタークラフトの学生さんから「どうやって作ってるのですか?」と聞かれることが多いのでここで公開いたします。ピックガード…
表板が音色の基本的な部分を作るのに対し、サイドバックは色付けとして役割を持ちます。D-18とD-28を弾き比べればわかるように「色付け」とはいってもギターの音色を大きく左右します。使用する木材の密度、硬さ、弾性はもちろん厚みやブレイシングパターン…
アコースティックギターのサウンドホールについての考察です。 サウンドホールの直径 通常マーチンDタイプなら4インチ(101.6mm)、000は3-7/8インチ(98.4mm)の物が多いです。年代、メーカー、モデルによって若干の差はあります。 ヘルムホルツ共鳴 ボディ…
ボディの共鳴音。サウンドホールに向かっていろいろな音程で「ウーー」と言うと特定の高さで共鳴するのが分かります。その音がボディの共鳴音です。主にギターの一番低い音の部分を担うのでドレッドノートではG(98Hz)あたり、トリプルオーでA(110Hz)あたり…
「表板の3つの振動モード」で出てきたロングダイポールとクロスダイポールは300~400Hz付近の1,2弦にとって「おいしい」周波数の振動モードです。個人的にこの振動モードをうまく機能させれば鳴らしにくい1,2弦を鳴らせるのではないか、と考えています。 …
ヴォイジャーギターズで行っているヴォイシングの方法です。ブレイシングはある程度整形をして背が高めのままにしておきます。この状態で表板と横板を接着しモールドに固定して行います。スキャロップ加工もこの時点ではしていません。 ここからタップトーン…
下の写真のようにアコースティックギター製作家が表板をコンコンと叩いて、その叩いた音=タップトーンを聞いてブレイシングや表板を削って調整をすることをヴォイシングとかタップチューニングと呼びます。1枚1枚、木材の硬さや密度が違いますので音を聞い…
アコースティックギター表板の3つ振動モード。 Monopole モノポール Long Dipoleロングダイポール Cross Dipole クロスダイポール 1.Monopole モノポール。 モノポールは下の画像のようにブリッジ付近を中心に表板が上下動する振動モード。周波数は180Hz前後…
ブレイシング(力木)の断面図です。 AとBのブレイシング、断面積は同じ=同じ木なら重さも同じ、ですが剛性が高いのはBです。 専門的なことは「断面係数」とか「梁のたわみ計算」などで検索すれば出てくると思います。自分の理解している範囲でギター製作に…