VoyagerGuitarsのアコースティックギター製作考

アコースティックギター製作、ヴォイシング・タップチューニングその他いろいろ~ヴォイジャーギターズ~

Fusion360でギター指板を作る。その2

前回の記事はこちら。今回はアールとフレット溝です。

コンパウンドレディアス(円錐指板)にするためにこちらのサイトにスケール、弦間隔等を入力して計算します。こちらのサイト、設計図等もたくさん載っていています。

ナットでのアールを14インチ(355.6mm)にして計算すると、指板エンドで454.93mm=約18インチとなりました。

指板のナット側の面にスケッチを作成します。指板の厚みは6.35mm、アールを355.6mmで描いて指板サイド・トップと結び、削り取りたい部分が選択できるようにします。指板エンドにも同じようにスケッチを描きます、アールは先ほど計算した454.93mmです。

次にソリッド→作成→ロフトにて先ほどスケッチしたナット側、指板エンド側の削り取りたい面を選択します。うまくできていればこのように指板の平らな上面が円錐状に切り取られます。

フレット溝に移ります。まずは修正→ボディを分割をクリック。分割するボディは指板本体(ボディ1)。分割ツールはフレット溝(ボディ2~21)の部分を選択しOKで分割します。

これでボディは本体(ボディ1)、最初に新規ボディで立ち上げたフレット溝(ボディ2~21)、いま本体から分割されて新しくできたフレット溝(ボディ22~41)となります。このうち不要なボディ2~21を選択し”除去”で消します。この作業により今まで重なっていた指板本体(ボディ1)とフレット溝の部分が別々のボディになった状態になります。

次にすべてのフレットの溝の表面を選択してプレス/プルでフレット溝深さを指定します。ここでは-2.5mmとしました。これで指板アールにそった底面の溝が出来上がります。

最後に分割されているボディを結合でひとつにまとめます。ターゲットボディがボディ1、ツールボディに残りのボディを選択します。

構造的な部分はこれで完成です。次回につづく。